使える! ボイスレコーダー

「夏の風物詩、花火」~三津浜花火大会~

ジャンル:音風景 ナビゲーター:イッシー

東京に住んでいた頃は、隅田川や多摩川、そして江戸川、荒川などの花火大会に出向き、何度か音を録音したことがある。時には打ち上げ場所の近くに行けることもあり、普段聞いている音とは違うお腹に響くような音を録音できた。今回は音風景ということで、花火の音はもちろん、祭りの雰囲気も録音できればと観客の中に混じって録音することにした。

会場周辺は大混雑

「三津浜花火大会」は、今年で57回目を迎える愛媛県松山市の歴史ある花火大会。昨年は、市内外から14万8千人にものぼる人が集まったそうだ。当日は、天候にも恵まれ、良い録音場所を確保しようと早めに会場に向かったのだが、すでに会場周辺は大混雑であった。

打ち上げを待つ観客のみなさん
なんとか会場にたどり着き、録音場所を確保して先ずは一安心。お腹を軽くチャージして録音の準備にとりかかった。
太陽が沈み、あたりがうっすら暗くなってくると、それまで見えなかった半月がぽっかりと浮かんできた。午後8時、本部からの放送でカウントダウンを叫ぶ声が聞こえてきた。「5-4-3-2-1-スタート」。それと同時に花火が打ち上げられ、花火大会がスタートした。

花火は、見るのと音を聞くのとでは大違い

花火の録音で難しいのは、花火によって音の大きさが異なると、開花するまでどんな音がするかわからないことだ。もちろん「Olympus LS series」には、録音する音の大きさを自動で調整してくれる便利なAGC(オートゲインコントロール)機能があり、それを使えば良いのだが、できるだけ自然に近い形で録音をしたかったのでAGCは使用しないことにした。

15号玉花火
試行錯誤しながら何度か録音をしていると気付いたことがある。まず、花火を見ながら音を聞いていると、とても派手に聞こえているが、目を閉じて音だけを聞いていると実はそれほどでもないこと。次に、打ち上げにはパターンがあり、大きな花火や見せ場の直前は、少し間が空いてから打ち上げられ、大きな歓声が沸くこと。おかげで、設定もある程度予測することができ、歓声なども含めて、狙った音を録ることができた。

ちなみに今回の花火大会で一番大きなものは、15号玉と呼ばれる直径45センチの花火である。打ち上げ高さは、約400メートル、開花した大きさも約400メートルになるという非常に大きな花火で、それはもう見事なものであった。

ちょっとした工夫

グリップに取り付けたPCMレコーダー
録音する時は、何かしら工夫をするようにしている。今回は三脚の雲台を工夫した。三脚の雲台の上に、さらに長さ15センチほどのグリップをとりつけ、その上にPCMレコーダーを固定したのだ。これにより握りやすくマイクの方向調整が楽になり、長時間の録音作業であっても疲れず、動きのある音をシビアに追従できた。こういったちょっとした工夫を忘れないようにしたい。

Olympus LS series で収録した音データ

ヒュウヒュウ音花火

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尺:41sec
データ容量:約22.3MB
データ形式:WAV(24bit / 96KHz)

打ち上げの音、打ち上げ途中の音、開花する音が一連の様子としてわかります。音としては、開花した音(サイズ)が大きいだけの花火よりも楽しむことができます。

録音レベル調整 録音レベルはマニュアルにて調整。
マイク感度LOW、リミッターOFF、REC LEVELは2
セット位置 打ち上げ場所から200m以上
アクセサリー 風防、三脚

15号玉花火

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尺:34sec
データ容量:約18.8MB
データ形式:WAV(24bit / 96KHz)

今回の花火大会で一番大きいサイズの花火の音です。開花した大きさは約400メートルにもなり、夏の夜空いっぱいに広がります。

録音レベル調整 録音レベルはマニュアルにて調整。
マイク感度LOW、リミッターOFF、REC LEVELは1~2
セット位置 打ち上げ場所から200m以上
アクセサリー 風防、三脚

花火に歓声があがる

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尺:11sec
データ容量:約5.1MB
データ形式:WAV(24bit / 96KHz)

花火の音と歓声で祭り(花火大会)の雰囲気が伝わってきます。

録音レベル調整 録音レベルはマニュアルにて調整。
マイク感度LOW、リミッターOFF、REC LEVELは1~2
セット位置 打ち上げ場所から200m以上
アクセサリー 風防、三脚

ナビゲータープロフィール

イッシー

略歴
1953年にスズムシを捕ったのがきっかけで、その頃から野外録音をはじめました。それからは、美しい鳴き声(蟋蟀、野鳥、蛙、蝉、動物)なら何でも挑戦し、現在は自然の音をねらっています。

挨拶
「Olympus LS series」を手にして、うきうきしながら録音しました。ポケットサイズなので、とても便利です。マニュアルで録音するのは経験を積まないと難しいですが、オートならとても簡単ですから、気軽に使っています。これからは、録音仲間も増やしていきたいと思っています。

ウェブサイト
「自然から学ぶ」

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