使える! ボイスレコーダー

訪日外国人観光客4000万人時代へ
さまざまなシーンで問われる英語応対力

日本を訪れる外国人観光客は年々増加。東京都北品川の旧東海道周辺商店街では「少し英語通じます商店街」プロジェクトを実施。外国人客に応対する和菓子店の様子=品川区提供

街中や観光地で、外国人の姿を見かける機会がぐっと増えてきました。前回、東京五輪が開催された1964年には35万人、2002年には520万人だった訪日外国人観光客数は、今や年間約2000万人。政府は「2020年に4000万人」にまで目標を引き上げています。観光地だけでなく、店舗、ホテル、交通機関、さらには警察や病院、自治体に至るまで、あらゆるところで外国人との接触が増加する見込みです。

15年の訪日外国人全体の旅行消費額は約3.5兆円。外国人にスムーズに応対できるかどうかが、地域振興やビジネスの鍵になると言っても過言ではありません。

こうした変化を背景に、英語の学習があちこちで始められています。

東京の商店街でも 北海道の奥尻島でも

2015年に品川区がスタートさせた「英語少し通じます商店街」プロジェクト。和菓子屋さんに、ペットショップに、洋品店……さまざまなお店が軒をつらねる地域の商店街に、”お客さん”役の外国人英会話講師を派遣し、実際の買い物と同じやりとりをしてもらって、接客力と会話力を高めようという試みです。北海道の奥尻島では、島で唯一の高校の先生方が、希望する島民が誰でも参加できる「イングリッシュサロン」を開催。観光業者の方々も参加して、英語だけで会話し、町おこしを目指しています。


訪日外国人の推移。政府は30年に6000万人の目標を掲げている

実は、ちょっとした接客に必要な英語は、そう難しくありません。レストランなら「いらっしゃいませ」「こちらのお席にどうぞ」「ご注文は?」、タクシーなら「どちらまで?」「ドアを閉めます」など、必要な呼びかけはある程度予想できます。あらかじめどう言えばいいのかを調べて発音練習をしておけばいいのです。対面しての接客では、英語でどう言うかが分からなくても「How about this?(こちらはいかがですか)」のように実物を示すことができます。

課題は「相手が何を言っているか」が分かるかどうか、ヒアリングの能力です。

ICレコーダーで、「聞く単語帳」づくり

ヒアリングの能力には、二つのことが大きく影響してきます。

その言葉やその言い方を知っているかどうか②その言葉(その言い方)の発音を聞き取れるかどうか、です。例えば①はapple=りんごと知っていること、②はさらにその発音ーー「アップル」ではなく「アッポー」に近い音ですーーを聞き取れないといけません。

まずは使われる可能性がある言葉や言い方をリストアップしましょう。すし屋さんでしたらマグロ、トロなどのネタの名前など……。一つ一つインターネットや辞書で調べ、マグロはtuna、トロならmarbled tunaやfatty tuna、生魚は raw fishなどと英語での言い方を確認します。そして単語の正しい発音をICレ コーダーに録音して、繰り返し聞いて覚えてしまうことをお勧めします。単語を 目からではなく、耳から覚える。いわば「ICレコーダーを利用した聞く単語帳づくり」で対応力はぐっと増します。

大切なのは、想像力を働かせて、相手が使いそうな言葉や表現を押さえておくことです。例えば飲食店なら「アルコールは入っていませんか」「卵アレルギーがあります」「生魚は食べられません」など、聞き違えるとトラブルになりかねない内容もあります。「アレルギー」などキーとなる単語は、しっかり聞き取れる力をつけておきたいですね。

「早聞き」で耳を鍛える

理想は、自分が使う可能性があるフレーズ、外国人のお客さまが使う可能性のあるフレーズを英語のネイティブスピーカーに発音してもらい、ICレコーダーに録音しておくことです。それを使って、シャドーイングの練習をしましょう。

英会話教室などで講義をICレコーダーで録音してオリジナル教材を作ろう

シャドーイングは、耳に入ってくる文をほぼ同時に発音、再生する練習方法です。一文を聞き終わってから繰り返すリピーティングとは異なり、聞きつつ発音します。聞いている文章に影のようにくっついていくことからシャドーイングと呼ばれています。

もともとは同時通訳者の訓練方法でした。最初は1割ぐらいしか聞き取れず、発音もできなくて当たり前です! 何度も繰り返すことで、聞き取れる割合や繰り返して言える部分が増えていきます。難しいなと思ったら、ICレコーダーの「早聞き遅聞き」機能を使い、思い切って「早聞き」でトライしてみましょう。何度か繰り返してから普通のスピードに戻すと、ずっと聞き取りやすくなっているはずです。

シャドーイングで伸びるヒアリング力

シャドーイングでは声の抑揚や話す速度などもまねすることになるので、自然な発話が身につくといわれています。最新の研究では、伸びるのは発音よりもむしろヒアリングの力であることが分かってきました。まねするには、まず耳でしっかり聞かなければならないからでしょう。

参考書のCD音声、英語の講師、ドラマの主人公など「こんな風に話したい」と思ったらどんどん録音して、シャドーイングに挑戦してはどうでしょうか。同じ単語や同じフレーズを繰り返し練習したい時には、「A-Bリピート再生」や「シャドーイング再生」が便利です。練習したい部分の開始、終了位置を指定するだけで、再生が繰り返され、自分が納得のいくまで繰り返すことができます。

もし英会話教室に通っているのなら、先生にお願いして授業を全部録音してしまうのも一手です。録音したものを活用することで、シャドーイングの練習をすることができます。ICレコーダーなら録音容量も大きく、エアコンの音など余計な音を消すノイズキャンセルや、空間の広さに合わせて録音レベルを自動調整してくれる機能もついています。 「声だけ再生機能」を使えば、音声が録音されている部分のみを再生し、沈黙していたり雑音だけの部分をカットしてくれるので、学習時間の短縮になり、効率よく復習ができますよ。

語学力は、使えば使うほど磨かれていきます。ICレコーダーを使って、自分に必要なものをどんどん録音して活用し、優れた応対力を手に入れて下さい。

記事提供:ニュースサイト毎日新聞

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